東アジアの伝統医学の標準化と国際化と漢方
Working Group3
-
ISO TC249のワーキンググループ3では、様々な鍼灸針ならびに鍼の安全利用に関する国際
規格を作っています。日本からはアカデミアとして鍼灸を専門とする大学教員と工業界と
して鍼メーカーの担当者が参加しており、これまでに単回使用毫鍼(ISO 17218)や単回
使用皮下鍼(ISO 18746)の国際標準(IS)の策定に関わってきました。最近では通電用
の単回使用毫鍼の試験方法に関する規格の策定に携わっています。日本製の鍼灸針の品質
は非常に高いことが知られていますが、その品質に影響を与えるような規格が策定される
ことのないよう今後も積極的に関与して参ります。
鍼の安全利用については、鍼の感染制御に関する規格作成において、日本の伝統的刺鍼
法に影響がでないよう働きかけこれを守りました。安全利用に関する規格は、所掌範囲外
である治療法と密接に関係することから、日本鍼灸を守るためにも厳しくチェックして
参ります。
●ISO 17218:2014 Traditional chinese medicine -- Sterile acupuncture needles for single use 単回使用毫鍼の国際標準(IS)です(プロジェクトリーダーは中国が務めましたが、規格 の策定には日本が積極的にサポートしました)。 ●ISO 18746:2016 Traditional chinese medicine -- Sterile intradermal acupuncture needles for single use 単回使用皮下鍼の国際標準(IS)です(日本が共同プロジェクトリーダーとして策定しま した)。 【ワーキンググループに戻る】⇒